
大自然の中に一人でいる時のあの感覚。
感覚が研ぎ澄まされ、自分という存在が浮き彫りになる。自然の寛容さが身に染みる。本来の時の流れを堪能できる。
ソロだからこそ味わえる究極の主観。あのゆっくりとした時間が好きです。
おそらくそれは、生物の持っている「生きる」という最も単純な生存意識に深く結びついているのだと思います。
そんな気持ち良さを追いかけて、賑わっているキャンプ場へはあまり行かなくなりました。
幸いにも僕は平日に休みをとれるので、完ソロもしくはそれに近い状態になることが多いです。
わいわいやるキャンプも楽しいけど、それはそれ。
ソロの魅力は、誰にも邪魔されることなく自分の時間を楽しめるところ。自分のペースで薪を探し、火を熾し、飯を作り、寝たい時に寝る。
そして何と言っても、自然や自分とゆっくり対面できることです。
最初は不安に感じることもありました。
特に夜。
寝袋に入っていると、どこかで物音。
草ずれの音。枝の折れる音。
何かが移動する気配。
その度に飛び起き、ライトで照らして確かめる。
気が立ってしまって、とてもじゃないが寝付けない。
しかし、そんなことも少しづつ慣れてきます。
物音がしたり、明らかに何かがいる時でも、それが危険かそうじゃないかを覚え始め、無駄にびくびくすることは減っていきます。
とにかく腹をくくって眠るしかない。
何かがやってきたら、腹をくくって対処するしかない。
ソロでは、そんな自然の中にある危険や不安とも向き合うことになります。
普段は群れの中で生活している僕のような人間にとって、それはとても新鮮で、生きるということの自信にもつながる貴重な体験です。
僕らの体の奥には、自然の中で行動し生きるという野生本能がまだ眠っています。
ソロは、特に完ソロは、それを知ることのできるいい機会です。虚勢や虚飾は何の役にも立たない。ごまかせない。違う言い方をすれば、何もごまかさなくていい。批判したり評価する目はありません。そのままの自分でいい。
忘れていた身体感覚、生の本質とでも言えましょうか、一人になることで様々な雑音に煩わされることなく自分を見つめ、大自然とサシで向き合うことで地球の本来の姿を体感できる。それがひいては安らぎや感謝へと繋がってくれる。
感謝できるというのは、とても幸せなことだと思います。
自然に感謝し、家族に感謝し、友人たちに感謝し、命に感謝。そして今に感謝。
ソロキャンプはおすすめです。